橋本眼科医院に入って正面突き当たりの壁面に掲げられた1対の版画にお気づきでしょうか。
2006年夏、物販展示会の一角に設けられていた画商のコーナーで多くの作家の作品が展示されているうち私の目を引いたのがこの2枚の版画でした。
モデルの女性が手にしている品物をご覧ください。
左側が「桜草」右側が「羽ペン」という作品です。
構成がほぼ左右対称の作品で、同時に展示されていなければたぶん購入することは無かったと思います。
見た瞬間、例の壁面が空いていて「そこに掲げるべし」というインスピレーションが湧きました。
殺風景な医療機関で少しでも患者様の目を癒してくれればと思います。
1860年、旧チェコスロヴァキアのモラビア地方生まれ。
プラハ、ウィーン、ミュンヘンで絵を学んだ後、1888年パリ、アカデミー・ジュリアンに入学。
その後、1894年女優サラ・ベルナールのために描いたポスター「ジスモンダ」で一躍脚光を浴びる。
優美な女性像、花や植物をモチーフとした叙情的な曲線、アラベスク文様で装飾されたムシャの作品は、世界中の多くの人々に愛されており、アールヌーボーを象徴する画家、装飾芸術家として高く評価されています。
患者様の目を癒してくれればと思います。
2-3ヶ月に一度展示内容の入れ替えを致します。